お祓い麻ほうき

 

お祓い麻ほうきは、主として日本製のヘンプ、つまり

オオアサで作っています。ヘンプ麻は、オオアサ、セイ

マなどともいいます。

(マリファナとなる麻とは種類の異なる植物です。

 次の記事「オオアサ(セイマ、ヘンプ)の誤解」をご

覧ください。)

 

 もともと、ある方が作ったお祓いのほうきをもってい

たのですが、

 ある日、自分がこの「ほうきを作る」というインスピ

レーションがきました。

 

 それまでは、自分で作るなんて、思ってもいなかった

のですが。

 

 それで、オオアサはどこで買えるか探して買い求めに

行きました。

 

 最初は、日本のオオアサは、作ることにとても制限が

あり、神様や伝統芸能しか使えないものと思っていたの

で、遠慮して、中国のオオアサを買いました。

 

 オオアサは、次の「オオアサの誤解」にも書きました

が、とてもエネルギーが強いので、農薬など不要なので

す。ですから、中国のものでも安心だと思ったのです。

 

 

 作りはじめてしばらくすると、「麻で作るのはとても

神聖なことだけれど、やっと作れるようになったから、

作り方を教えるから、作っていいよ」というメッセージ

が伝わってきました。

 

 そこで次は、日本製を求めました。

 だけど、神様レベルのオオアサをほうきに使っちゃい

けないと思うので、それよりはレベルは下げたものを求

めています。

 

 小さなマスコット的なサイズから、大きなものまであ

ります。特注でとても大きなものや小さなものを作るこ

ともできます。

 

 実際に、パワーストーンやら何やら、浄化したいもの

をスッスッと掃くと、とても気持ちよくなります。

 ご自身の体の上をサッサッと掃く方もあります。

 

 小さなものはお守り的に持っていて、出先であれこれ、

自分やら何やらにサッサッとやると、気持ちよくなり

ます。

 

 不要になったら(もう、古くなった、新しいものにし

ようと感じたら)、樹脂の糸やビーズを使っている場合

はそれは外して、紙に包むなどして、お捨てください。

 または、神社の古いお守りを納める場所に納めてくだ

さい。

 

 


野洲麻




小さいサイズ。

「お守り麻ほうき」

 

 

プロテクションブレスと

組み合わせてみました。


お守り麻茅の輪

(麻でできた小さな茅の輪)

○オオアサ ミニ茅の輪

 

 

<茅の輪くぐり>

 半年ごとの祓いの神事

 

 

 多くの神社では6月30日と12月31日の大晦日前後に

「茅の輪」が設営されます。左へ、右へ、左へと輪を3

回くぐり、半年間の穢れや災厄を払って、次の半年も無

難に無病息災に過ごそうという祓いの行事です。

 

 

 しかしその起源となる神話の中では、茅の輪はとても

小さなものだったようです。

 

 

 その昔、北の海に住んでいた武塔神が嫁取りのため南

の海の神の娘に会いに旅に出ました。

 日が暮れて、一夜の宿を求めようとしたところ、その

地には将来という兄弟がいて、兄の蘇民は貧しく、弟の

巨旦将来は100の蔵をもつという。神は弟に宿を乞う

が、すげなく断られてしまった。

 兄の蘇民のところへ行くと蘇民は快く出迎え、粟で座

る場を作り、粟の飯をふるまった。

 その後何年かして、神は八人の子を伴い蘇民のもとを

訪れ、「昔の親切にこたえよう。この家には子供はいる

か」と問うので、蘇民が「娘がひとりおります」と答え

ると、「茅の輪を作って娘の腰に付けなさい」と告げた

そうです。

 蘇民が即座にその通りにすると、その晩のうちに、蘇

民の一家以外の将来の家系は滅亡してしまった。

 神は「私はスサノオである」と明かし、「後の世に災

い、疫病があったときは、蘇民の子孫であると名乗り、

茅の輪を腰に付けた者は免れるだろう」と告げて去って

行きました。

 

 

 茅の輪が今のような大きなものになり、くぐるように

なったのは、江戸時代のことのようです。

(由来はこれ以外にもいろいろな話が伝わっています)。

 

 

 

 M.Rosemaryはこの話を読んで、日本のオオアサで小さ

な茅の輪を作ろう!と思い立ちました。そして6月30日

(2022年)麻束をもって、私と縁の深い東京赤坂の三王

日枝神社に出向き、麻束に茅の輪をくぐらせてきました。

 

 麻は日本製、野洲のオオアサです。茅の輪の由来ばか

りか、麻にはお守りのパワーがあります。バッグやデス

ク回り、ベッドなど身の回りに付けてご愛用いただけま

すとたいへん嬉しいです。

 

輪の直径は4〜5センチ程度です。

 

 

 


お祓い麻くぐり

(お祓い玄関飾り)

 

 

 暮れや夏越(6月30日)の前に作ります。

 玄関に吊るしておいてください。

 できれば、人の頭がその下を通るように吊るします。

 

 新しい年、その年の後半を迎えるための浄化に。

 

 新しい年や後半を迎えたあとは、お祓い麻ほうきにし

てお使いください。

 

(実際は、玄関に吊るしておくと気持ちがいいといって、

ほうきにしないで、吊るしたままにしておく方が多いで

す。

 不要になったら、樹脂の糸やビーズを使っている場合

はそれは外して、紙に包むなどして、お捨てください。

 または、神社の古いお守りを納める場所に納めてくだ

さい。)

(2017.7/19)

 




■オオアサの誤解

(セイマ=精麻、ヘンプ)

 

「大麻」というと、すぐマヤクというように思われてし

まいますが、そこには大きな誤解があります。

 日本はそもそも、世界有数の麻づかいの民族でした。

 

 日本の麻……オオアサ(セイマ、ヘンプ)には、悪者

扱いされるような成分は入っていません。

 日本にとって、オオアサはなくてはならないものでし

た。

 

 日本人の心のよりどころである神事に欠かせません。

注連縄、神様の目印となるヨリシロに先に、アンテナの

ようにヒラヒラとついている紐、結界の縄……。

(マコモを使う地域もあります。)

 

 地方により、生まれたての赤ちゃんのヒタイにオオア

サの葉っぱを付けるというような儀式もあり、「聖なる

植物」ナンバー1でした。着物の柄に「麻の葉」がある

のも、そうした守護パワーと関係しています。

 

 オオアサの仕事は数かぎりなくあります。

 

 

<オオアサのお仕事>

 

・縄や紐として、神社などの神事に使われる。

 

・食べる。葉をおひたしなど、野菜として。

 

・油を採る。種からは、成人病などを解決するとされる

素晴らしい食用油(オメガ3)が採れます。

 同じ成分を含むのが、最近はやりの亜麻仁油ですが、

亜麻仁油は日本人には消化できないという説も。ヘンプ

油(オオアサの種子油)なら消化できます。

 

・繊維。着物を作ります。オオアサの服は、夏涼しく、

冬温かく、快適で、1度着たら止められません。今はコ

ットンとの混紡が実用的といわれています。

 

 蚊帳もオオアサで作ります。オオアサではない繊維で

作った蚊帳は、アッツイ……です。オオアサで作った蚊

帳は、快適。

 

 余談ながら、マルコ・ポーロ(日本にこなかったとい

う説もありますが)が「黄金の国ジャパン」と称したの

は、彼が訪れたのが秋の季節で、オオアサの繊維を家々

が軒に干しているのを見たから、という説もあります。

オオアサは干すとき、黄金に輝くのです。

 

 もうひとつ余談ながら、コットンを作るときに使われ

る農薬が、地球上で使われる全農薬の26%(少し情報が

古いです)。

 コットンの繊維を採るとき、殻のイガイガが手に刺さ

ってとても痛いので、その仕事をさせるために、アフリ

カから大勢の人々がアメリカに連れてこられました。

 

 また、そのイガイガを枯らすために使われたのが、枯

れ葉剤です。ベトナム戦争で空からまかれ、たくさんの

奇形児を生みました。

 

 オーガニックコットンは、とても手がかかります。そ

れより、オオアサのほうが簡単です。

 

・紙ができる。オオアサがあれば、地球に大量の酸素を

供給する熱帯雨林が守れます。ケナフより育てるのが簡

単とか。

 

・すごく速く育つ。忍者が毎日飛び越えてジャンプの練

習をした植物が、オオアサです。あっという間に大きく

なります。

 

・虫がつかないから、すべてオーガニック。

 

・オオアサを育てると土壌改良ができます。昔の日本が

二期作、二毛作ができたのは、ひとつの作物を刈り取っ

たあと、オオアサを植えたからだといわれています。

 

・建材に。壁土と混ぜて使いました。快適な家になりま

す。ケイソウドには発ガン物質が見つかった、という説

も??

 

・現在では、ヘンプ油が植物ガソリンになります。大豆

やトウモロコシのような食品が、食品として守られます。

 

 ざっと挙げてみましたが、オオアサ、おそるべし!で

す。

 

 

◆なぜ、作ることが禁止になったか?

 

 日本が戦争に負け、マッカーサーが日本にやってきま

した。アメリカはこれからは世界に石油を売りたかった

ので、素晴らしく便利なスーパー植物、オオアサを全世

界から刈り取り、作ること禁止令、使用禁止令を出した

のです。

 

 アラビアもオオアサづかいの国で、オオアサがたくさ

ん生えていたそうですが、全部焼き払われたそうです。

 

 オオアサの禁止令が、「大麻取締法」です。

「麻薬」の文字に「麻」の字が入っているので(この理

由は……失念してしまいました。わかったら掲載します

)誤解されがちですが、

 

「大麻取締法」のそもそもは、「生活用品はこれから石

油製品に取って変わる。スーパー植物オオアサ、作っち

ゃいかん!」の法律だったのです。それが今は、いろい

ろ混同されてしまいました。

 

 ちなみに、本当のマヤクを取り締まる法律は、「覚醒

剤取締法」で、「大麻取締法」とは、成立も何も、ぜん

ぜん違うものです。

 

 

◆「マリファナ」として知られている植物は?

 

「大麻アサ」の中の「カナビス」という種類です。

 日本の麻は「ヘンプ」です。

 

 カナビスは南方の麻で、本来、日本にはありません。

 マヤク扱いされていますが、薬理効果に目を見張るものがあります。

  欧米では薬にされますが、日本では研究も研究のための栽培も認められていません。

 

 

<薬理効果>

・緑内障

・生活できないほどのひどい偏頭痛が止まる。

・多発性硬化症が止まる。体がバタバタと動き、生活が

できない難病です。日本での治療はステロイドのみで、

やがて病気は進み、ステロイドのせいで骨がもろくなり、

全身に骨折が広がります。

 アメリカでは州によって治療に使われます。日本から

お金を貯めてはアメリカに渡る患者さんたちがいます。

カナビスを処方されたときだけ、ふつうの人間の日常の

幸せが味わえるそうです。

・痛み止め。

 注目すべきはガンの痛み止めです。モルヒネは、投与

されるとボーとして、患者は大切な時間を無駄に失いま

す。カナビスは、モルヒネとは痛みを止める機序(メカ

ニズム)が違うので、頭脳明晰、心に希望の光さえ灯る

そうです。

 ちなみに、カナビスはほとんど常用による習慣性がな

く、煙草や酒の習慣性のほうがずっと高いそうです。

 

 

<追補>

●日本では、マッカーサーが敷いた法律やその理由を見

直すこともなく、医療機関で研究することさえ禁じられ

ています。

●日本国内では、昔ながらのオオアサは、厳しい審査を

経て、伝統織物用などに細々と作られています。

●現在入ってくるヘンプ(オオアサ)の衣類などはほと

んど中国製です。

●ある実験によると、オオアサの紐は、摩擦や帯電など

がなく、アンテナとしても非常に優秀だそうです。

 

(2017.7月 過去の記事を「大麻アサ」から「オオア

サ」に修正しました。)